令和2年5月 第317回

1.開催日時 新型コロナウィルス感染拡大の影響により書面にて開催
2.開催場所 (なし)
3.会議概要 放送事情/番組試聴
4.出席委員 笠原委員長、土屋恭子副委員長、土屋龍一郎委員、百瀬委員、松沢委員、菊池委員(※書面での回答)

<議事の概要>

事務局から、最近のFM長野の活動状況について書面にて報告。

番組に関しては、4月7日(火)放送の「JFN報道特別番組~新型コロナ・ウィルス緊急事態宣言」、
4月22日(水)放送の「JFN EARTH DAY SPECIAL PROGRAM SCHOOL OF LOCK!presents STAY HOME ROCK FES.」
4月26日(日)放送の「村上RADIO~言語交換ソングス」など、特別番組について概要を報告。

また新型コロナ・ウィルス感染症の拡大防止のため、開催を中止したライブ・イベント
「EVER GREEN CAMP  FM NAGANO SPECIAL LIVE Vol.1」や
「第16回あづみの公園早春賦音楽祭」での公開収録の中止について経緯を報告。
<番組試聴>

「民放ラジオ101局特別番組 WE LOVE RADIO,WE LOVE MUSIC
桑田佳祐のお家でRADIO~こんな時こそラジオでSMILE!~supported by SUUMO」
(3月22日放送)

■新型コロナ禍での苦肉の策ともとれるが、余分な画像に足を引っ張られない、
ラジオならではのアットホームで和気あいあいの雰囲気が感じられる、
ライブとは対極の味わいのある番組として十分楽しめた。
案内役のジョン・ガビラの重厚な声が番組に品格を与えていた。

■練り上げられた構成ではなく、思わず失笑してしまう点もいくつかあったが、
身近な日常の雰囲気の中、テンポ良く沢山の曲を聴くことができ、ラジオらしさを堪能出来た。

■元の企画であるライブ・イベントという形式をそのまま、
スタジオライブに変更しての番組作りは、楽しみにしていたファンが満足する内容だった。
スタジオでの収録になると、桑田氏をはじめ皆さんのトークショーになってしまう恐れもあったが、
楽曲中心の構成であった点は楽しめた。

■桑田佳祐の世界が広がるとても贅沢なラジオ番組だと感じた。
またラジオのだいご味が堪能できる内容だった。
今回の家で寛ぎながら音楽を奏でているこのスタイルはラジオドラマ的な要素もあり、
またこのような番組の制作を期待する。

■お家でRADIOは、お家でラジオを聴きましょうというアプローチに加え、
桑田さんのお家からライブ発信しているという演出がとてもインパクトがあり
終始、本当に桑田さんの家から放送しているようなアットホームな温もりを
感じることが出来る良い構成だった。
歌の合間に入る桑田さんの「頑張りましょう」などのひと言は
ライブ・イベントなどの中止が続いている状況の中、
リスナーの気持ちに訴求できるメッセージであった。

■「こんな時こそラジオでSMILE」民放101局の共同企画というコンセプトは、大変重要で意義がある。
レギュラーの番組でも、それぞれ工夫をこらしたプログラムが提供されているが、
桑田佳祐さんを起用したインパクトのある企画で、
一種のイベントのような聴取空間を作り出すことに成功していると思う。
ただ、「お家でRADIO」という点からは、乗れる人・聞く人を選び、
桑田佳祐さんの個性に寄りかかった面が否めない。
「多くの人が自宅で楽しめるエンターテイメント」という主旨からすると、
広い世代にアピールする構成や企画をさらに工夫して欲しい。

 

番組審議会の議事内容は5月31日(日)23:55~24:00「サンデー・シャワー」で放送。