令和4年9月 第340回

1.開催日時 書面にて
2.開催場所 書面にて
3.会議概要 放送事情/番組試聴
4.回答委員 笠原委員長、松沢副委員長、百瀬委員、菊池委員、仁科委員、川合委員

<議事の概要>

FM長野の最近の活動状況について書面で報告。

番組に関しては7月23日(土)放送の「GO OUT!NAGANO 2022 ~SUMMER~」や
9月1日(木)「防災の日2022 ラジオの力~その情報は伝わっているか~」などの
特別番組について概要を報告。

また「Oasis 79.7」内の「信州フルーツ王国振興会 旬の採れたて情報!」、
「clap!」内の「祝30周年!セイジ・オザワ松本フェスティバル」、
「MAGIC HOUR」内「信州なかののといき」などの期間限定コーナーについても概要を報告。

イベントについては8月20日(土)の「Oasis 79.7 ナイトミュージアム in 美ケ原高原美術館」や、
8月25日(木)「第11回 FRIDAY GOES ON CUP FM長野オープンゴルフコンペ in 長野国際カントリークラブ」、
8月28日(日)「GO OUT !NAGAO in 白馬八方池トレッキング」などリスナー参加のイベントについて概要を報告。

今後の予定として10月8日(土)の「Oasis 79.7 秋を満喫!GO TO 白馬五竜 2022」などについて報告をしました。

<<番組試聴>>
特別番組「防災の日2022 ラジオの力~その情報は伝わっているか~」
9月1日放送(SBCラジオ・FMぜんこうじとの共同制作)

■一歩踏み込んだ企画で興味をそそられるタイトルだが、
制作3社によるすり合わせが足りていないのか、局によるまとめ方に温度差が感じられた。
FM長野のパートはラジオ音声の届かない難聴者への対応という難問に対して、
いかなる具体策を提示してくれるか期待したが、いくつかの具体策は示されたものの
総論的な内容で、緊急時にリスナーが実践できるかという点では、踏み込みが足りず
物足りない内容だった。

■年1回恒例の番組として、放送のタイミングは人々が台風情報などに耳を傾ける良い時期だ。
時々起こる災害という認識から、自分が被災者になるかも分からないという危機的意識を持った人が、
ここ数年間に起こった災害により増えているので、番組を継続して放送していくことは大切だと思える。
一方で、防災の日の特番だけではなく、放送局として常に災害への備えなどについて情報発信を続けてもらいたい。

■災害時に助け合う気持ちがあっても想像できない領域があったことを感じさせてくれる番組構成であった。
外国人の方へのわかりやすい言葉の使い方は災害時だけではなく日頃から心がける必要性を感じた。
災害時の準備をしておく事が外国人だけではなく、子供やお年寄りにも役立つのではないか。
また聴覚障害の方へラジオの情報を届けるための工夫も「なるほど!」と感じさせられる内容であった。

■FM長野担当パートの聴覚に障がいのある方への情報伝達についてのインタビューでは、
災害がせまっている状況事態が聴覚障がいがある方には伝わらない話や、
「聞こえません」というゼッケンを用意する話など、それぞれリアリティのあるエピソードから、
聞こえない人とどうつき合えばいいのかを普段から考えるべきという提案まで、
とてもよく構成された内容だった。

■「テーマの内容」から「対談、トーク」中心の地味な番組となることは、残念だが致し方ない。
今回も、「情報伝達」を外国人、高齢者、視聴覚障がい者と分け、
各局が分担する切り口としたように、懸命にアイデアを出した構成には頭が下がる。
放送することに自体に意義がある番組である。

■今回災害弱者と言われる方々への情報伝達について3部構成だったが
インバウンドが戻らない今、外国人への情報伝達というテーマに1時間の半分も費やし
今やるべきテーマなのか疑問だ。
日本に在住されている方々はそこまで、日本語が分からないと思わないので
逆に聴覚障害者の情報伝達は、とても勉強になり、もう少し聞きたい内容だった。
災害弱者にフォーカスした点はとても良かったが、今必要な情報をテーマにして欲しい。

番組審議会の議事内容は9月25日(日)23:55~24:00「サンデー・シャワー」で放送。