令和3年9月 第330回

1.開催日時/場所 書面での開催
2.会議概要 放送事情/番組試聴
3.回答委員 笠原委員長、土屋恭子副委員長、百瀬委員、松沢委員、菊池委員、仁科委員

<議事の概要>

事務局からFM長野の活動状況について書面にて報告。

番組に関しては7月23日(金)から8月22日(日)の期間に放送した
「東京2020オリンピックレポート」や「感動!東京2020オリンピック 総集編」などの
「東京2020オリンピック」関連の番組について報告。

また7月24日(土)の「GO OUT !NAGANO~SUMMER~」や
9月1日(水)に放送した「防災の日2021ラジオの力~災害をどう教えるか~」などの特別番組についても
概要を報告。

その他に7月28日(水)から8月25日(水)に「MAGIC HOUR」内で放送した期間限定コーナー、
「ここがスゴイよ!白樺高原」についても報告。

イベントについては、8月21日(土)に美ケ原高原美術館で開催した「Oasis 79.7 ムーンライトミュージアム in 美ケ原美術館」や、
9月5日(日)に実施した「大町市観光協会 presents e-bikeで巡る信濃大町木崎湖ぐるっとトリップ」などについて概要を報告。

<<番組試聴>>
「稲村ジェーン2021~それぞれの夏~」
(8月29日放送)

■FM放送ならではの音質のクオリティは際立っていて、
サザンのきめ細かい凝りに凝った楽曲構成が細部まで見事に再現され、
爽快で胸のすくサウンドの世界を堪能できた。

■桑田ファンの方には楽曲、映画のシーンで懐古に浸り楽しめた番組であったと思うが、
特にそうでない場合は、ラジオドラマとしては未熟に思える。
今までに体験した中では、ラジオドラマとしては残念な番組と感じた。

■2021年夏と1965年夏をスライドさせながら展開されるストーリーに、
挿入歌が臨場感を盛り上げとても良い番組だった。
ストーリーと出演者の声の質が良くマッチしていて、
それぞれのキャラクターが際立つ人選だと感じられた。

■映画「稲村ジェーン」を知らない世代やリスナーは、このドラマを楽しめたのかは疑問に思える。
キャスティングは良かったが、所々、わざとらしく違和感があるように思えた。
ストーリーも分かり辛くあまり感動は得られなかった。
顔や動きが見えないラジオだからこそ伝わってしまう、
ごまかしの利かない音の世界の難しさを感じた。

■1965年と2021年の夏と交錯させ、映画「稲村ジェーン」とサザンオールスターズに象徴されるような
湘南の若者カルチャーに生きた世代に、それぞれの青春を思い出させるコンセプトが成功した
心地よいドラマだ。
ただ原作の断片がバラバラに綴られている印象で、
ストーリー世界には今ひとつ没入できない違和感もあった。

■「30年後の稲村ジェーン」という番組コンセプトは大変に興味深い。
過去にヒットした作品の数十年後という作品モデルは、これからも応用できる番組モデルであり、
リスナーからの共感が得られるのでは。

 

番組審議会の議事内容は9月26日(日)23:55~24:00「サンデー・シャワー」で放送。