令和3年1月 第323回

1.開催日時 書面にて
2.開催場所 書面にて
3.会議概要 放送事情/番組試聴
4.回答委員 笠原委員長、土屋恭子副委員長、土屋龍一郎委員、百瀬委員、松沢委員、菊池委員

<議事の概要>

事務局から、最近のFM長野の活動状況について書面にて報告。

番組に関しては、12月13日(日)放送の民放連・radiko共同企画
青春ラジオドラマ「オートリバース」、
12月31日(木)の「村上RADIO 年越しスペシャル~牛坂21~」、
1月1日(金)「サーキットデザイン ニューイヤースペシャル~Bill Withers Lovely Day~」など、
特別番組について概要を報告。

またウィンターシーズンの期間限定番組、
FM長野 Winter Program「NAGANO SKI LIFE」についても概要を報告。

そのほかに「clap !」内の「信州森林ラボ」、
「MAGIC HOUR」内の「能生サイドゲーム」など
期間限定コーナーについても概要を報告。

今後の放送予定として2月と3月に放送予定の特別番組
「魅惑の高原・いで湯の郷やまのうち ~ぶらり旅」について概要を報告。

 

<番組試聴>
「青春ラジオドラマ オートリバース」(12月13日放送)

■良質の原作・構成・演出が揃った力の入った好企画のドラマだった。
こうしたドラマ企画は、聴取時間自由度の高いradikoでさらに活きてくるものと思える。
地方局でも、若い才能ある原作や声優を使って実現可能なものであり、
単発で終わることなく、全国配信で視聴されるドラマ制作がこれに続いてほしいと思う。

■バイノーラル録音の効果は、ラジオで初めてこの番組を聞いた人にとっては、
音の響きに対してインパクトと感動があったのではないかと思う。
テレビドラマを録画して見るように、ラジコを利用しラジオの魅力を
知ってもらうためのアプローチとして良い企画だった。

■流れる楽曲が自分自身の青春時代を思い起こさせてくれて、
心が一気にそのころにタイムスリップしたような感覚で聞くこともできた。
主演の二人の対比がよく出ていて場面が手に取る様に伝わって来て良い配役だったと感じた。

■1980年という、まだ現実感がある時代の文化的な背景を番組にした
チャレンジ精神のある番組だった。
新しいリスナー獲得のためのトライアルとして今後の展開を楽しみである。

■若年層を中心とした新規リスナー獲得を目的に
完全ラジオドラマ化されたとしているが、はたして若者から
共感を得られる内容だったか疑問が残る。
出演者の話題性が大きかったのではないか。
radiko設立10周年、放送、通信融合時代に、さらにこの1年間在宅の流れの中において、
音声によるエンターテイメントの価値や臨場感を求める
耳の肥えたリスナーと共に高いレベルのコンテンツを期待する。

■時代設定が80年代ということで、若い世代には古すぎて
け入れられるのかとの懸念はあるが、
昨今は当時のメロディアスな歌曲を力量のある歌い手がカバーすることで、
オリジナル歌手によるものがリバイバルヒット、という現象が
目立ってきていることを考えると、むしろタイムリーではないかと思える。

番組審議会の議事内容は1月31日(日)23:55~24:00「サンデー・シャワー」で放送。